QS建築 世界1位のUCL Bartlettがある国。3年制が基本で総費用も抑えめ。 UCASで5校まで一括出願、たった£28.95。
ただし大学からの奨学金はほぼ期待できない → 柳井・笹川財団頼み。
志望校リスト — 特徴・要件・資金 統合版
英国の大学独自奨学金は小粒(年£2,500〜8,000=50〜150万円)で、米国のような全額型はありません。したがって英国の資金は①柳井・笹川(UCL・Cambridge・Edinburghのみ)②しのはら+JASSO(全校で使える・年600万円級)の2本が主役です。IBは全校スコア選抜(要件は各行のリンク先)。
| 英国 QS世界 | 大学 都市・財団・募集人数 | 💷 定価COA 学費+生活費/円換算 | 特徴・校風 | ポートフォリオ | 💰 資金実現性 | リンク |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 QS 1 | UCL Bartlett London 柳井✅ 笹川✅ 募集 約120名 | £35,400+ロンドン生活費£15,000 ≒£50,400 約983万円/年 通学 3年 | QS建築 世界1位。学習時間の70%がスタジオ・実験性重視。IB要件はHL合計17点(各5以上) | 必須:10ページ以内デジタル(UCAS後2週間以内)→Zoom面接 | ◎ ルート2本:柳井/笹川+しのはら+JASSO(ロンドン総費用780万→自己負担180万円圏) | 募集 学費 |
| 2 QS 12 | Cambridge Cambridge 柳井✅ 笹川✅ 募集 約70名 | £38,010+カレッジ費£11,500〜14,950 +生活費£12,000 ≒£62,000 約1,209万円/年 通学 4年 | 新4年課程でPart 1+2を一括取得=最短6年で建築士。各カレッジの少人数個別指導。IB 41〜42点(HL 7-7-6)+図形・空間試験+12月面接 | 必須:アートワーク6ページ(A4/15MB・MyCAM 10/22締切) | ◎ ルート2本:柳井/笹川+しのはら+JASSO | 募集 学費 |
| 3 QS 51 (目安) | Edinburgh Edinburgh 柳井✅ 笹川要確認 募集 約90名 | £26,500+生活費£12,000 ≒£38,500 約751万円/年 通学 4年 | スコットランド式MA(Hons)4年一貫(Part 1相当)。ESALAの文化・環境志向。IB 34〜37点 | デジタルPF(出願後案内)。⚠️ VA等の芸術証明を通常要求 — 代替可否を要問合せ | ○ 柳井+しのはら+JASSO。⚠️ VA問題が解決しない場合はUCAS枠から外す | 募集 学費 |
| 4 QS 101 (目安) | Sheffield Sheffield 募集 約100名 | £25,000〜32,100+生活費£10,000 ≒£35,000〜42,100 約683〜821万円/年 通学 3年 | 英国内評価3〜4位常連。気候・社会的公正をテーマにした現代的カリキュラム+工房充実。IB 33〜36点 | 必須:10点(出願後案内) | ○ しのはら+JASSOで非ロンドン圏は自己負担ほぼ0〜100万円+国際生自動奨学金£2,500/年。さらに学費50%減のInternational Merit奨学金の枠あり(競争制・年度により変動・要確認)— 取れれば財団なしでも予算圏 | 募集 学費 |
| 5 QS 151 (目安) | Bath Bath 募集 約60名 | £32,000+生活費£11,000 ≒£43,000 約839万円/年 通学 4年(有給実務2回込み) | 4年制BSc(実務プレイスメント2回込み)。IB 36点・HL 7-6-6(Physics 6かMath HL)=推奨科目プランと好相性 | 必須(出願後案内) | ○ 国際生自動奨学金£8,000/年+しのはら+JASSO | 募集 学費 |
| + 追加候補 | Cardiff(WSA) Cardiff | 約£28,000+生活費£10,000 ≒£38,000 約741万円/年(要確認) 通学 3年 | Welsh School of Architecture=英国内評価トップ5常連のRIBA名門。ロンドンより生活費が大幅に安い | 要項確認 | ○ しのはら+JASSO+Vice-Chancellor's国際奨学金(額は要確認) | 学部ページ |
| + 追加候補 | Liverpool Liverpool | 約£28,000+生活費£10,000 ≒£38,000 約741万円/年(要確認) 通学 3年 | 英国最古級のRIBA認定校(XJTLUの本家)。生活費安め・国際生奨学金あり(要確認) | 要項確認 | ○ しのはら+JASSOで自己負担小 | 学部ページ |
| + 追加候補 | Nottingham Nottingham | 約£29,000+生活費£10,000 ≒£39,000 約761万円/年(要確認) 通学 3年 | BArch(RIBA Part 1)。工学部系で環境・サステナブル設計に強い。国際生奨学金あり(要確認) | 要項確認 | ○ しのはら+JASSOで自己負担小 | 学部ページ |
💷 定価COA=学費+生活費(奨学金前)。為替 £1≈195円。生活費はロンドン£15,000/地方£10,000〜12,000の目安。
⚠️ Cambridgeは大学の学費に加えて「カレッジ費(£11,500〜14,950)」が別途必要=英国で最も高額。
💡 年額だけでなく「年額 × 通学年数」で比較を:3年制と4年制では総額が大きく変わります(例:Sheffield 3年 vs Cambridge 4年)。
※Cardiff・Liverpool・Nottinghamの学費は概算(要確認)。出願年に各校公式で再確認を。
QS=QS建築2026世界順位((目安)は過去レンジからの推定)。全校UCAS経由(£28.95・5枠)— 追加候補3校は「UCASの5枠をどう埋めるか」の選択肢(例:Cambridge・UCL・Bath+Cardiff・Sheffieldの構成など)。しのはらと大学奨学金の併給可否は要確認。
🎯 UCAS 5枠の確定案(2026年7月・条件2つつき)
・財団適合が完璧:柳井・笹川が使える英国建築3校(UCL・Cambridge・Edinburgh)を全部押さえ、残り2枠を「しのはら+JASSOで自己負担ほぼ0〜100万円」の非ロンドン校(Sheffield=50%メリットの可能性/Bath=有給実務内蔵)で固める。
・PF負荷も管理可能:提出はCambridge(6p)・UCL(10p)・Sheffield(10点)— すべてマスターPFから再編集で対応(→ ポートフォリオ)。
・UCAS内に「真の安全校」はないが、それで正しい設計 — 安全網はUCASの外(Gdansk・XJTLU・日本)に張ってある。
柳井・笹川には合格前に応募する枠と合格後に応募する枠の2段階があり、後者には指定校の合格が必須です。
・柳井【予約型】(2028年8月応募→9月下旬に結果)/笹川【秋期】(→9月中旬に結果)=合格前でOK
・柳井【合格型】(2028年12月募集→2029年1月応募)/笹川【春期】(〜2029年4月)=🔴指定校の合格・進学確定が応募条件
→ つまり UCL・Cambridge・Edinburghのオファーがなければ、2回目の応募機会そのものが消えます。9月の予約型・秋期が外れても諦めないために、この3校はUCASに必ず残す。
Sheffield(QS建築26位・3年・自動£2,500+学費50%減の可能性)=評価と費用を両立。
Bath(QS建築151-200・4年・自動£8,000=約156万円+有給実務2回内蔵)=財団が全部外れた場合の受け皿として最も確実。
⚠️ Manchester School of Architecture(QS建築 世界5位・英国2位・3年)は評価では上回るが、財団の指定校ではなく、国際生奨学金の額も未確認(学費£32,000/年)。Bathの「£8,000自動+有給実務」の確実性を優先した。
| 確定の条件 | 内容 | 不成立の場合の差し替え |
|---|---|---|
| ① Edinburgh のVA問題 | 美術系科目の履修要件を、都立国際(VAなし)からPF等で代替できるか — 要確認リスト継続中 | 「不可」なら Edinburgh → Cardiff(WSA・QS建築50位)/Manchester(QS建築5位)/Liverpool 🔴ただし差し替え先はいずれも財団の指定校ではない=英国の財団指定校がUCL・Cambridgeの2校だけになり、両校とも超難関のため「合格型/春期」の応募資格を失うリスクがある。その場合は米国側の指定校(Cornell・Rice・CMU・Notre Dame等)の合格で応募する設計に切り替える |
| ② Bath のHL要件×IBプラン | Bathの標準要求=IB 36・HL 7-6-6(Physics HL 6またはMath HLを含む)。ただし2026年7月・公式確認でHL数学/物理は必須ではなく、SL Math AA または SL Physics で7があれば可。🆕 Math AA HL 確定(2026年8月)により、HL枠で数学を直接充足=「SLで7」の綱渡りが不要になった | ✅ 完全に解決 — AA HLで正面から要件を満たす(→ IB戦略) |
💷 英国の現地奨学金と「構造的メリット」(2026年7月調査)
| メリット | 中身 | 効果 |
|---|---|---|
| ① 学位が3年 | 米加の4〜5年に対し英国は3年(Bathのみ4年・実務込み) | 1年分(300〜500万円)の構造的割引 — どの奨学金より確実 |
| ② Bathのサンドイッチ課程 | BSc Architectureに有給の実務配属(placement)2回がカリキュラムに内蔵 — 英国版Waterloo。給与をもらいながら実務が積み上がる(配属詳細・給与水準は要項確認) | 費用と実務の同時解決・ハンズオン志向と合致 |
| ③ Part 1アシスタント年 | 英国の標準ルートは「学部3年 → 事務所で有給1年(年収£24,000〜28,000程度) → MArch 2年」— 誰であれ学部と修士の間に給与収入の年が入る設計 | 6年連続で払う北米型より資金繰りが軽い |
| ④ 学生ビザの就労 | 週20時間までアルバイト可(ロンドンは時給も高い) | 生活費の一部補填 |
⏳ 何年通う必要があるか
英国はPart 1(学部)→ Part 2(修士)の2階建てが標準(Cambridge新課程は例外)。
| 大学 | 学士 | 修士 | 合計年数 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| Cambridge(新課程) | 4年一貫でPart 1+2取得 | 4年(最短) | 2026年入学からの新制度。修士を別途探す必要なし | |
| UCL | BSc 3年(Part 1) | MArch 2年(Part 2) | 5年 | 間に実務1年(Year Out)を挟むのが一般的で実質6年 |
| Edinburgh | MA(Hons) 4年一貫(Part 1相当まで) | 4年 | その後Part 2は別途修士(+2年)が必要 | |
| Sheffield | BA 3年(Part 1) | MArch 2年(Part 2・要確認) | 5年 | RIBA/ARB認定 |
| Bath | BSc 4年(実務プレイスメント2回込み) | MArch 2年(Part 2・別大学可) | 6年 | Part 1段階で実務経験も積める設計 |
🏛️ 建築家登録(ARB)までの全体像と、2027年からの制度改革
| 段階 | 内容 | 年数 |
|---|---|---|
| Part 1 | 学部(BA/BSc Architecture) | 3年(Edinburgh・Bathは4年) |
| Year Out ① | 事務所で有給実務(年£24,000〜28,000) ⚠️法的な必須要件ではなく慣習的なルート | 1年 |
| Part 2 | 大学院(MArch/DipArch) | 2年 |
| Year Out ② | 事務所で有給実務 | 1年 |
| Part 3 | 🔴実務経験24か月(うち12か月以上はPart 2取得後)+試験・面接 | — |
| ✅ ARB登録 | Architect を名乗れる | 合計 最短7年 |
ARBが「Part 1・2・3」の3段階構造を廃止することを決定しました。
【新制度で必要なもの(2028年以降に登録を目指す人)】
①ARB認定の修士レベル資格(学術ベース)/②実務資格(practice qualification)※①②を統合した資格も可/③🔴最低2年の専門的実務経験の証明
評価は49の「アウトカム」を5分野(職業倫理/デザイン/リサーチ・評価/文脈と建築知識/マネジメント・実務・リーダーシップ)で証明する方式に。
【移行スケジュール(確定分)】2026年後半=新資格の提供開始/2027年12月〜 Part 1の認定終了/2028年12月〜 Part 2・Part 3の認定終了
Year Out(学部後の1年)はもともと法的義務ではなく慣習なので、"なくなる"というよりPart 1・2という枠組み自体が消えます。 ただし登録には「実務経験2年」が引き続き必要とされており、実務が丸ごと不要になるわけではありません。
⚠️ なお ARBは当初「実務2年の要件を撤廃」する案を出しましたが、業界の60%が懸念を表明し、現在独立委員会(Professional Practical Experience Commission)が見直し中です。確定は出願年に要確認。
下の「Cambridgeが圧倒的に速い」はPart 1+2という現行の枠組みを前提にした評価です。 2027年12月からPart 1の認定が、2028年12月からPart 2・3の認定が終了するため、Cambridgeの4年課程が新制度でどう位置づけられるかは未確定。2028年の出願時にARB公式・大学公式の両方で必ず再確認してください。
出願方法
- UCAS一括出願(Personal Statement 1本を全校共通で使う)
- ポートフォリオはUCAS提出後に各校へ別途提出
- ⚠️ Cambridgeを入れるなら10/15が全校の実質締切になる
- Cambridge出願者はMy Cambridge Application(10/22・出願料£60)も別途必要
🎓 Cambridge新課程とは:3年BA→4年統合MArchへの制度変更
変更前(〜2025年)
3年制のBA(学士)を取得 → 卒業後、別途1〜2年の修士(他大学でも可)でMArchを取得。
BAだけではARB/RIBAのPart 1のみ取得。Part 2は修士まで必要
変更後(2026年〜・新課程)
4年間で一貫したMArchを取得(UCASコード:K100)。3年のBAと大学院修士を1つの学位プログラムに統合。
卒業時点でPart 1+Part 2の両方が免除される
- 変更の理由:ARB(英国建築家登録評議会)の要件変更に合わせた制度改革
- メリット:登録建築家までの年数が7年→6年に短縮。「3年で卒業して、また別の大学院に出願する」という二度手間がなくなり、Cambridge一校で完結
- 授業内容:建築の歴史・哲学、参加型実践、現代文化・都市論、構造設計・環境設計・構法を統合的に学ぶ(内容自体は大きな変更なし)
豆知識
- 英国建築士への道:RIBA/ARB Part 1(学部)→ Part 2(修士)→ Part 3(実務)※Cambridge新課程はPart 1+2を一括取得
- 笹川財団の英国指定校:UCL・Cambridge・Edinburgh・Imperial
- 柳井財団の英国指定校:Oxford・Cambridge・UCL・Edinburgh・Imperial・LSE・Durham・King's College